どれくらいの時間そうしていただろうか。
多くの女性は、これだけ延々と乳首を愛撫しつづけても、すぐに快感の上限に達してしまい、一定のラインをなかなか超えることができない。
しかし彼女は、天井知らずにぐんぐんと登りつめていくように見えた。
いったいどれだけ大きなキャパシティがあるのだろうか。
彼女なら、乳首舐めだけで性感のダムを満たし、決壊できるかもしれない。
そんな可能性を感じながら、さらに先端への刺激を積み上げていった。
小さいながらも固くなった
乳首を口に含み、吸引しながら舌で転がしていく。
「うぐぅ・・・・ひぎぃ~~~~」身体の反応はだんだんと大きくなっていき、漏れだす声のボリュームを口に手を当てて必死に圧え込んでいた。
適度な一定の刺激を絶やさないことが、
オーガズムへと導くための最大のコツである。
口から乳首を介して伝わる快感は、風船がじょじょに膨らむように、彼女の身体に充満していった。
ふと我に返って萎んでしまうのか、はたまた絶頂に達して破裂するのかはまだわからない。
「ダメっ、ラメェ~~~~!!」身体は弓のようにしなり、ときおりピクピクと小さく痙攣している。
(そろそろ・・・かな?)
半眼で反応を見ながら、なかば確信していた。
下半身にググッと力が入り、ゆっくりと腰がせり上がる。
「きゃあぁぁぁあぁ~~~~」次の瞬間、ガクッと全身の力が抜け、下腹部がヒクヒクと脈打っていた。
手で軽くお腹を撫でると、電気が流れたように大きく反応する。
女性が深いオーガズムに没入していく姿は、いつ見ても神秘的だ。
とくにオーガズムの初体験に立ち会えることは自分にとって無上の喜びでもある。
「ほんとうにイッちゃったね・・・気持ちよかったですか?」
ニッコリと頷き、しばらく余韻に浸っていた。
鉄は熱いうちに打てと言う。
乳首だけで初イキできるくらいだから、相当な性感ポテンシャルの持ち主なのだろう。
この際だからイキまくれるカラダに開発してしまおう。
そう考えて、さらなる乳首への愛撫を再開していった。
ついさっきイッたばかりなのに、一度火が付いた身体は、とどまるところを知らない。
「イクッイクッ、またイッちゃうぅ~~~~」オーガズムを重ねるたびに、快感がさらに深まっていくようだ。
「おかしくなっちゃうぅぅぅ」口はわなわなと震え、全身がガクガクと痙攣している。
まさに
マルチプルオーガズム、イキっぱなし状態である。
乳首だけでこれほどまでに乱れる女性を、僕は見たことがない。
いったいアソコを愛撫したらどうなってしまうのか?
そんな好奇心は抑えがたく、了承を得てズボンと下着を脱がしていく。
割れ目に触れると、膣口あたりから濃厚な愛液がドクドクと溢れ出しているのがわかった。
密林を掻き分けてクリトリスを探しだすと、半分ほど被さった皮の下から、キラリと光る宝石のように顔をのぞかせている。
しっかりと皮を剥くと、アーモンド形のクリトリスは既にぷっくりと膨張しており、触られるのを今か今かと心待ちしているようだった。
そっと口を近づけ、柔らかい舌で包み込んだ。
「ぎゃあああああぁあ~~」うら若き処女とカーマ流
超絶クンニリングスの出会いである。
その出会いが彼女にとって幸か不幸かは、まだわからない。
ただひたすら、自分が今持っている技術の粋を舌先で表現した。
処女の股間で実際何が行われているかは秘密だ。
まさに
レインボークンニ、7色の快感がクリトリスから全身を駆け巡る。
「イグッ、じぬぅうううう~~~~~」快感のあまりのたうち回る股間に必死で食らいつく。
それから彼女は何度も何度も、失神寸前まで果てしない絶頂を迎えていた。
ふと気がつけば、日付が変わろうとしていた。
明かりをつけると、彼女の目はおとぎの国から帰ってきたように、らんらんと輝いている。
その表情は、出会った時よりも心なしか大人びて見えた。
彼女が自分を呼んでくれた本当の真意はいまだにわからないけれど、彼女の性感脳を十分に開花させることはできたと思う。
そんな達成感を胸に、まだ熱気が残る部屋を後にした。
街はすでに寝静まっている。
とても、月の明るい夜だった。
(完)
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