何も見えない暗闇の中、彼女のスマホからはスローテンポなR&Bが流れている。
そんな曲調に合わせるかのように、ゆっくりと背中に指先を滑らせていった。
「くすぐったい・・笑」やはり、うら若き乙女に”大人の”
カーマタッチは少し早すぎたかな・・・。
なかば諦めかけていたが、指先が乳房に差し掛かると若干様子が変わってきた。
表情はよく見えないが、身体は小刻みに震え、息もだんだん深くなる。
ちなみに胸の表面は、性感未開発の人でも気持ち良くなれる、かなり優秀な性感ポイントでもある。
五本の指先は、触れるか触れないかの絶妙なタッチで、
乳首を焦らすように避けながら乳房に円を描いていった。
小さく盛り上がった先端に近づくにつれて、反応もより大きくなっていく。
「ここは感じるかなぁ?」
そういって先っぽにそっと触れると、一瞬遅れて身体がピクッと反応した。
処女とはいえ、なかなか感度は良好だ。
指で弾いたり、つまんだりしていると、微かに固さが増してくる。
みずみずしく起立した先端にねっとりと舌を這わせた。
「あっ・・」柔らかい舌は、小さな蕾を優しく包み込みながら、ゆらゆらと揺れている。
「うぅ・・・」乳首と舌が触れ合うわずかな摩擦は、何倍にも増幅されて、彼女の身体を駆け巡っているようだ。
手を固く握りしめ、全身に力が入る。
そっと口唇に含んで、乳首の周りを舌でぐるりと撫で回す。
ほとんどの女性が気持ちよさのあまり悶絶してしまうという必殺技、
ローリング乳首舐めだ。
「はぅぅぅ・・」360度、乳首の側面と先端から押し寄せる快感は、渦となって彼女の脳天に流れ込む。
そんなイメージを描きながら、延々と舌でこねくり回していった。
女性の乳首という性感帯は、弾き方を変えると音色も変わる不思議な楽器のようだ。
舌先でチロチロ弾いてみたり、ボタンを押すように胸に押しこんだり、はたまた甘噛みするたびに、まったく違う反応が返ってくる。
快感のあまり弓のごとくしなる彼女の身体を抱き寄せながら、左右の乳首を交互に、さらには指を使って同時に愛撫していった。
言葉にならない湿った喘ぎ声が、暗闇に鳴り響く。
どれくらいの時間そうしていただろうか。
多くの女性は、これだけ延々と乳首を愛撫しつづけても、快感の上限に達してしまい、一定のラインを超えることができない。
しかし彼女は、天井知らずにぐんぐんと登りつめていくように見えた。
いったいどれだけ大きなキャパシティがあるのだろうか。
彼女なら、乳首舐めだけで性感のダムを満たし、決壊できるかもしれない。
そんな可能性を感じながら、さらに先端への刺激を積み上げていった。(
後編へつづく・・・)
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