谷間に沿うように舐めあげていくと、小さくコリッとした感触を覚えた。
”性感帯の女王”と呼ばれるのにふさわしく、左右の
小陰唇が合流する部位に、まるで玉座に鎮座するかのごとく佇んでいる。
ベールを脱がすようにうやうやしく皮を剥き、
クリトリスにゆっくりと舌先を絡めた。
はじめは絹が肌の上を滑っていくように、きわめて優しく。
まさに舌先による
アダムタッチである。
上下、左右、そして円を描くように。あえて目を閉じて、シルエットを確かめるようにクリトリスをくまなく愛撫していった。
「うぐ・・・ぐぬぅうう・・・・」口に手を当てて声が出るのを必死にこらえている。
ほんとうは声を聞きたかったけれど、これはこれで愛らしい。
舌先は徐々に強さとスピードを増していった。
やわらかい舌先で
陰核をリズミカルに弾くと、クリトリスは規則的に勃起と収縮を繰り返し、快感の波がありありと伝わってくる。
「す、すごいぃぃ・・・・気持ちいい~~!!」さらに固く勃起したクリトリスを口唇で包み込み、シュポ、シュポと吸引しながら舌で愛撫してみた。
「あ、あつい・・・あついぃぃ、、おかしくなっちゃいそう・・・」もっとも神経が密集する部位をピンポイントで刺激されつづけることによって、クリトリスが燃え上がるような感覚を感じているようだ。
快楽の坩堝となった股間に、更なる快感を加えていく。
中指を根元までゆっくりと挿入し、波が打ち寄せるような刺激を
Gスポット(女性前立腺)に伝えていった。
「あっダメっ・・・!いやあぁあ~~ん!!」強すぎず弱すぎず、絶妙の力加減で膣内をマサージしていくと、膣は不規則に収縮を繰り返し、僕の指をガッチリと咥えこむ。
愛液がかき回される淫猥な音と、言葉で表現しようのない喘ぎ声が部屋中に響き渡っていた・・・
二人は完全に興奮の只中にいた。
互いの理性は影をひそめ、剥き出しの本能が姿を表わす。
自然と自分の股間も、むくむくと膨らんでいた。
僕は彼女の中に入ることを欲していた。
きっと彼女も自分を求めているだろう。
「ひとつになろうね」
コクリと頷く彼女。
愛液したたり落ちる蜜壺の入り口に亀頭をあてがい、ゆっくりと挿入していった。
「あっ・・・」彼女の中は温かく、ペニスのカタチを確かめるようにピタリと吸い付いて締め付けてくる。
カラダを重ね、彼女の中を探検するようにゆっくりと腰を動かしていった。
二人は密着し、肌を通じて汗が混ざり合う。
うなじからは汗と髪の匂いがほんのりと香ってくる。
彼女の湿った吐息が耳をくすぐった。
全身のあらゆる感覚が、雌雄の営みである
セックスを楽しんでいた。
『交接はペニスによる膣への愛撫である』というのは、
アダム徳永氏のお言葉である。
世にありがちな男性本位の、”射精のためのピストン運動”に相対する、
スローセックスの核心をつく表現だ。
そんな言葉を実践するように、僕は彼女を内側から愛撫し、逆に包み込まれるように優しく愛撫されていた。
膣口の筋肉がカリ首をギュッと締め付けてくる。
亀頭が子宮の入り口に当たると、波打つように膣が蠕動する。
ゆっくりと伝わる快感を、まるで譜面に並ぶ音符のようにありありと感じることができた。
じっくりと時間をかけて、体位を変え、いろいろな角度から愛撫していく。
なかでも深いところにある
ポルチオ性感帯という究極の快感ポイントを探し出し、後背位で軽くトントンと刺激を加えていった。
こうして後背位で重なり合っていると、太古の遠い記憶がよみがえってくる気がする。
男女が所詮、性愛を楽しむひとつがいの動物でしかないという事実に、言いようのない開放感とくつろぎを感じるのだ。
「あんっ♪あんっ♪あんっ♪」感じるとより一層膣はギュルギュルと動き回り、強烈な快感が襲って来くる。
あまりの気持ちよさに果ててしまいそうになるが、そこはある程度コントロールしながらやわらかいピストンを続けた。
「そこっ!そこいい~~~!!」両手でギュッとシーツを握りしめている。
「ああぁぁ~~~!!」
「イクイクイクッ、イグゥ~~~~~!!!」ほぼ同時に二人は果て、倒れ込むようにしてベッドに寝転んだ。
眩暈でクラクラしながら、ぼんやりと天井を眺め、漂う熱気と余韻を静かに感じていた。
終電に間に合うように、静まり返った夜の道路を走っていた。
隣では、つい数時間前に会ったばかりの彼女がまるで別人のように目をキラキラ輝かせている。
重苦しい緊張感は消え去り、明るく弾むような空気が車内には満ちていた。
待ち合わせたターミナル駅の前で車を停め、彼女を見送った。
後ろ姿の彼女の足取りは軽やかで、まるで羽を休めた渡り鳥が再び飛び立つように、終電を急ぐ人混みの中に消えていった。
(完)1|2|3|4
【本番行為(挿入)について】
今回の日記では特別に挿入に関して描写しましたが、あくまでも希望されたもしくは了承いただいた方へのサービスになります。
日記ではあえて表現していませんが、もちろんコンドームは着用しております。
挿入NGの方は、問い合わせメールや、メールのやり取りにおいてもしくはお会いした段階でNGの旨をお伝えして頂ければ、自分からお願いすることはございません。
とくにNGなど言ってこない方に対しては、こちらから挿入の希望についてお聞きすることがあるかもしれませんが、希望されない場合はきっぱりと断って頂いて構いません。しつこくお願いすることはございません。
当方の体調により、挿入のご希望にそえない場合もありますのでご了承くださいませ。