「ピチャピチャピチャピチャ」
「あ、はぁ~~ん♪」どれくらいの時間、舐め続けていたでしょうか。
もはや時間の感覚はありません。
「トゥルン♪トゥルルン♪♪」
「うぐ、うぐぅぅぅ~」たっぷりと唾液をたくわえた、温かくやわらかい舌が
ワレメにそって縦横無尽に駆け巡ります。
「ジュルッ、ジュルジュル、ジュルッ」
「あぅ、あぅ、ダメ!ダメ~~!!」「ヒョロロロろろろ~」
上唇でクリトリスの皮を剥き、舌先で撫で上げます。
「そっ、それ凄い~~~!!」股間を中心に力が入り、腰をクネクネ動かしながら押し寄せてくる快感を受け止めています。
それはあたかもダムを必死に堰き止めているようにも見えます。
イッたことが無い女性、快感を蓄積して開放する経験や技術を身についていない女性や
理性的で性感にあまり没入できない女性は、いくら長時間愛撫しても途中で頭が冷めてしまうことが多いです。
それではまるで水が砂漠を透過するように、快感がカラダを通りすぎてしまい、蓄えることができません。
しかし彼女からは、快感のプールが満たされていく手応えをたしかに感じました。
「シュボッ!シュボ!シュボボボボ~~」
上下の唇でクリトリスをやさしく包み込み、軽く吸い込みながら舌を絡めていきます。
「きゃ~~~~~~!!」反応は確実に大きくなってきていますが、そう簡単にダムは決壊しないようです。
ときたま、ビクンッと身体をしならせますが、「イッちゃった?」と聞いても
「たぶん、イッてない・・」と返って来ます。
「疲れてない?もう止めようか?」
「ちょっとつかれた、けど・・・もっとやってほしい・・」時間はたっぷりあるので、少しの休憩をはさんでからまたクンニを再開します。
多様なバリエーションの中から彼女がもっとも感じる舐め方を探っていきます。
目を閉じて、舌先の強弱と彼女の反応に神経を集中させていると、だんだん空間の感覚も薄れていきます。
ここはどこなのか?わたしは誰で、どういう経緯でここに居るのか?
そんな意識すら、いまでは朧げになってきました。
彼女と僕の脳は、舌先とクリトリスを接点にして繋がり、快感を共有しているのです。
疲れていないと言えば、嘘になります。
でもそんな疲労感は、ときどき発せられる彼女の甘い声によって掻き消え、心地良いものへと変わっていきます。
思い返せば、長い
クンニ修行でした。
ここ数年間、クンニを中心に生活が回っていたと言っても過言ではありません。
自宅でPCに向かっているときはもちろん、車の運転中ですら口に暇があれば舌をトレーニングしています。
それはもちろん、女性に気持ち良くなってもらう為に、そしてそれを通じて自分も一緒に気持ち良くなるためにです。
「ヤヴァイ、イキそうかも・・・」下半身にグッと力が入り、股間が暴れます。
そこをしっかりと押さえてクリトリスを逃さないことがプロクンニストの腕の見せどころです。
「ひぃ~~~、ぎもぢぃ~~~ん!!!」さらに舐め続けると、両足に力が入り、太ももで僕の頭をガシっと挟みます。
これこそまさに、オーガズムの絶頂、ダムが決壊する瞬間です。
「イグッ、イグッ、イグイグイグイグゥ~~~~~~!!!!」
最後に大きく身体をしならせ、「フワッ」と力が抜けます。
ついに性感のダムは満たされ、決壊してしまいました。
そこからは大量の水がとうとうと溢れだし、女性特有の長い余韻が訪れます。
「イッちゃったね・・・」
頭を撫で撫でしながら、性感の頂上に登りつめた彼女を讃えます。
「・・・うん・・・」まどろみの中、コクリと頷く彼女。
「イッたってハッキリわかった?」
「うん・・・全然ちがう」「気持ちよかった?」
「すごかった・・・」時計を確認すると、すでに5時間以上経っていました。
どうする?と聞くと
「もっとイキたい♪」だそうです。
自分の快感に正直で貪欲な彼女だからこそ、今日はイケたんだろうなあ、と思いながら、再度彼女の股間に頭を滑りこませます。
「ピチャピチャピチャピチャ」
エロティックな音や香りを辺りに漂わせながら
ふたりは時間を忘れて、快楽に遊んでいました。(完)
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