き‐せき【奇跡/奇蹟】
常識で考えては起こりえない、不思議な出来事・現象。
こんばんは。SEXでいった事がありません。
いつも相手の反応を気にしてしまいます。
年齢がいっているので、ダメでしょうか?
遅漏の彼とのSEXで疲れ果ててしまって。
わたしが悪いんだと自己嫌悪に陥り
彼の要求するいろんなプレイにこたえても射精に至らず...
いつの間にかSEXは苦行の時間となり、私自身、気持ち良い感覚とかわからなくなってしまいました...
先日、とある女性からご依頼がありました。
簡潔にまとめると上記のような相談内容になります。
一人エッチすることにも抵抗があるらしく、まだオーガズム未経験だそうです。
男女関係なく、セックスの上手さ下手さとは、小手先のテクニック以前に、相手に対する思いやりや共感力、想像力の違いだと考えております。
ご相談に登場する”彼”もおそらく、相手の気持ちをあまり考えていない、自己中心的なセックスをしていたのでしょう。
そんなセックスを続けているうちに、”精神的不感症”のような状態にまで悪化し、縁あってわたくしカーマ鈴木のホームページにまで辿り着きました。
30代後半、主婦&会社員。
スタイル:ややスレンダー
夕日が沈みきった頃、こじんまりとした駅のロータリーに現れた彼女は、いかにも家庭と仕事を上手に両立していそうな、シャンとして身ぎれいな印象の女性でした。
カーマ鈴木とはどんな男性なのか?実は気持ち悪いおじさんだったらどうしよう?
待ち合わせまでは不安と緊張でガチガチだったようです。
実際お会いして、お互いの緊張が解けると、堰をきったように思いのたけを話してくれました。
例に漏れず、家庭内での夜の営みは長期にわたって皆無だそうで、知り合いの薦めで家庭の外に性の冒険に繰り出しましたが、ご相談の”彼”のように良い出会いは無かったようです。
精神的不感症。
心理的要因によって、性感帯からの刺激がうまく脳に伝わらず、適切に快感を得ることが出来ないという彼女の場合、当然ながら心理的な側面から解決を図る必要があります。
彼女の場合、他人に気を使う性格のようで、セックスにおいても自分の欲求よりも相手の欲求を優先してしまうそうです。
ですので今日は、自らの欲求だけに集中していただき、快感を素直に感じ、表現してもらうことを主眼に施術するつもりで挑みました。
そのためには、リラックスした雰囲気づくりとお互いの信頼感を築くことは必須の条件となります。
ホテルの部屋に入り、軽めのトークでこころを和ませます。
シャワーを浴びに行っている間に、
アロマディヒューザーでリラックスする香りを炊いたり、ジャズをさり気なく流したりと、エッチなムードづくりは実は性感開発の肝中の肝でもあります。
照明を落とした部屋に、さっぱりとした彼女が戻ってきました。
カーマ鈴木のスペシャルフルコースのスタートです。
ベッドにうつ伏せになってもらい、
アロマオイルを塗った手で背中を撫でるように、オイルを馴染ませます。
ひと月ほど前に初めたアロマオイルマッサージですが、たくさんの女性方の意見や指導を吸収して、ハンドマッサージや足裏マッサージなど、今では結構本格的な内容になっております。
会話を楽しみながら、じっくり時間をかけてカラダとココロのコリをほぐしていきます。
オイルマッサージを一通り終え、腰、背中の
アダムタッチから性感コースの開始です。
これまで男性にされたことがない、ホンモノの愛撫を感じてもらいましょう・・・
右手の指先をそっと仙骨あたりに乗せ、ゆっくりと円を描くように動かしていきます。
僕は基本的に、くすぐったいだけでよっぽど合わないと判断した場合をのぞいて、腰背中の愛撫を3往復は繰り返すことにしています。皮膚への刺激はいたって繊細で微弱ですが、それゆえに時間をかけることによってより深くまで性感脳を掘り起こすことができるのです。
一枚一枚、薄皮を剥いていくように、世間のしがらみや雑念、本来の自分に被せてきた仮面などをそっと剥がしていきます。
やわらかく触れる指の感触は、幼いころに母親に触れられるような温もりがあります。
まるで早回しで時計を巻き戻していくように、意識レベルは遠い過去にまで遡り、素の自分に限りなく近い意識の深いところに辿り着くと、性感脳が徐々に花開いていきます。
1往復目で呼吸が大きく荒くなり、2往復目で性感帯に触れるとピクピクと反応します。
そして3往復する頃には快感が声になって漏れだしました。
性感の扉が少し開いてきたようです。
まだ半分も開いていませんが、ここから更なる愛撫を重ね、全開にしていきましょう・・・
(後編につづく・・・)
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