この記事は中編の続きです。
前回の記事
”処女喪失の予行練習というご依頼(中編)”はこちらです。
(・・・つづき)
腰をすこし浮かせ、下着をそっと脱がせます。
細長い足の付け根に、きれいな女性器があらわになりました。
処女だけど
一人エッチは定期的にしてる
おそらく彼女にとってある程度開発された性感帯は今のところただ一つだけでしょう。
そう、
クリトリスです。
そんなクリトリスをとことん焦らし、女性器全体をまんべんなくもみほぐしていきます。
おそらく他人に触られるのは初めてでしょう、淡い不安と期待が入り混じった感じでしょうか、手足に力が入り、固く目を閉じています。
クリトリスへの愛撫には、気をつけるべきポイントがいくつかあります。
1、まず一つ目は、クリトリスへ至る前の前戯をしっかりこなしているか。クリに至るまでの愛撫が全くなければ刺激が強すぎるでしょうが、それまでにしっかり前戯をこなしていればクリトリスも準備ができていると思います。
2,二つ目は、しっかり皮を剥いているか。皮が被さったまま刺激しても、もぞもぞと触られているだけで満足な刺激は得られません。
親指などを使ってクリトリス上部の皮膚を持ち上げて、クリを露出する必要があります。
3,そして三つ目のポイントは、強すぎない、繊細な刺激を与え続ける、です。
今回の彼女の場合、いかんせん処女ですし、一人エッチも下着の上からしているだけだそうです。
まずは皮の上から、そして左手の親指で皮を剥いて、右手の中指のを使って触れるか触れないかのきわどいタッチでクリトリスを愛撫していきます。
「うっ・・・あぁ・・」
さすがは女性の性感帯の女王
これまで壁の一点を不安げに見つめていた彼女も、まぶたを閉じてクリトリスから伝わる快感に悶えています。
僕 「痛くない?」
「大丈夫・・」
「刺激強すぎない?」
クリトリスを備えていない男性にとって、女性の反応は理解し難いものがあります。
一見苦しそうな表情ですが、「止めようか?」と聞くと笑いながら「ダメ」と返します。
リアクションを確認しながら、指の動きに緩急をつけて刺激し続けます。
もう体は温まってきたでしょうか。
いままでのは全て、
クンニリングスへ向けての前戯と言ってもいいでしょう。
今日は
処女喪失が目的ではありません。
あくまで
アダムタッチやクンニリングスによって、男性に触れられるということは気持ちいいことなんだと知ってもらうことをミッションとしてやって来ました。
アダムタッチはなんとなく不発に終わりましたが、得意のクンニリングスによって一人エッチでは体感できない滑らかでやわらかく、温かい快感を感じてもらいましょう。
両足をかるく広げ、おもむろに股間に顔をうずめます。
まずは挨拶代わりに、舌の表面を広く使ってサイドから大きく、円を描くように、全体を舐め回していきます。
「うっ・・・」
あくまで優しく、女性器がとろけるようなイメージで舌を操ります。
次に膣口と肛門の間、会陰と呼ばれるポイントをチロチロと舐め、さらにはアナルにも舌を這わせていきます。
舌だけでなく、唇や鼻などを使って大陰唇、小陰唇、膣口など全体的に優しく刺激していきます。
僕 「クンニ気持ち良いですか?」
「・・・うん」
こんなものはまだまだ序の口です。
右手親指の腹でクリトリスの皮をしっかりと剥き、あらわになったクリを集中的に舐めていきます。
男性器とは比べ物にならないくらい敏感な部分ですので、細心の注意を払って、ゆっくりとそしてソフトに舌を上下に這わせます。
「んっ・・・んわぁ・・・」
上下運動、左右の運動、はたまた小さな円を描くようにピンポイントでクリを刺激します。
クリトリスは膨張と収縮を繰り返し、それによって舌の強弱を調整しながら舐め続けます。
彼女は口に手をあてがって、声を漏らすまいと必死に我慢しているように見えました。
腹筋や大腿筋は緊張と弛緩を繰り返し、時折腰を浮かして快感に身悶えしています。
1時間近く舐めていたでしょうか、彼女は快感に集中し、僕は舌の感覚と彼女の反応に集中する
クンニストにとって至福の時間はあっという間に流れていきました。
クンニの気持ち良さは十分に伝えられたと思い、口を離して小休止します。
「あの・・お願いがあるんですけど、いいですか?」
僕 「はい、なんでしょう?」
「指を入れてもらっても、いいですか?」
僕 「い、いいんですか?(汗)」
「おねがぃ、します・・」
そもそも処女膜を傷つけずに指一本がしっかりと入るかどうかわかりませんが、膣内の快感を知ってもらう事ができるならそれに超したことはありません。
持参したローションを右手中指に塗ります。
ワレメから膣口を探りあて、ゆっくりと指を滑り込ませます。
指が第一関節にも届かぬうちに処女膜に到達しました・・・
真ん中に開いた小さな穴に指先を慎重に挿れていきます。
「痛い・・」指が第二関節に差しかかると、苦悶の表情を浮かべながら、小さく叫びます。
僕 「やめておきましょうか?」
彼女は首を横に振ります。
処女膜は結構伸縮性があるので、ゆっくりと指を入れていくと、ズッポリ根本まで入りました。
生暖かい、膣壁が指をギュゥっと圧迫します。
僕 「指を動かしていいですか?」
コクリと顔を縦に動かします。
指を第二関節で曲げ、恥骨裏あたりにある
Gスポットと呼ばれる性感帯をゆっくりと刺激していきます。
AVの演出のような、指を鈎のようにして女性器を掻き出すような動作はNGです。
強すぎず弱すぎず、パルスのような刺激をリズミカルに与えるつづけます。
僕 「ここがGスポットです。痛くないですか?」
「大丈夫です・・気持ちいぃ・・」
全くの未開発の状態では、ここを痛いと感じる女性もいるので、それを聞いて安心しました。
膣内が気持ち良いんだと少しでも知ってもらえれば、今後期待を持って処女喪失に挑めるでしょう。
ホテルに入ってから4時間以上経ったでしょうか。
名古屋駅で買い物をして、早く帰らなければいけないとのことで、今日の施術は終了することになりました。
あっという間に過ぎた時間でしたが、
セックスセラピストとして、とてもいい経験が出来ました。
彼女にとっても、男性との触れ合いのファースト・インパクトをポジティブに飾ることができたんじゃないかと思っています。
老婆心ですが、彼女の
ロストバージンは素敵なものであってほしいと願っています。
彼女に素敵な出会いがありますように。
そして僕にも、きっと素敵な出会いがありますように(笑)
(完)